遅れましたが、去年は皆様、大変お世話になりました。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。平成30年は、これはもう仕事として、
立ち上げの準備期間が既に終わったという知らせがありました。
自分で仕事をされている方が、苦手なお国の組織です。
そろそろ進化が頭打ちになってしまいがちです、
しかし、夢を持っている以上、前に進もうと思っている以上、
まだまだ進化はできると思います。
技術的なことに関して年々安定してきたような気がします。
どうまとめるか、お客様は何を求めているのか?これはお客様と話してみないと分かりません。
口数が多いと思われるかもしれませんが、お客様の趣向を聞こうとしているのです、
ピアノへの要求を言ってくださいとお伝えして、しっかり答えていただける方が稀です。
また、非常に感じるのは答えなど無いということです。
僕自身、無名の40年前の国産メーカーのピアノが良いと思うこともあれば、
コンサートホールで2千万以上のピアノが、音が悪いと思うこともあります。
くたびれたピアノで、きれいな音を出すお客様もいれば、
良いピアノなのに、ピアノに不満をお持ちになるお客様もいます。
全ては、各々の主観のもとに、ピアノを感じることなので、
良いも悪いも無いのです。
僕が、どんなに手を尽くそうとも気に入らない方は気に入らなく、
あまり大したことができなかったと思っても、すごく気に入っていただけることもあります。
全ては主観です、どうせ主観なら、前向きに明るく考えたほうが得です。
私自身もそうありたいですし、そういうお客様の方が仕事がしやすいとも思います。
また、針の点のような物を探すのも仕事、
気持ちを込めて仕事をすれば、良い音色になると思うのも仕事です。
これも、どちらが正しいとは言えない気がします。
ピアノの業界についてお客様の客層を見ますと、ピアノは高級品に逆戻りしている、そう思います。
たくさんピアノはあるはずなのに、安価なデジタルピアノ、
高額な修理、海外への中古ピアノの流出などが、
国内のピアノの普及に歯止めをかけていると考えられます。
この先、調律師の仕事が先細りになるのは明白です。
アジアの裕福層が日本の中古ピアノを欲しがっているみたいです。
苦労して親の代が買ったピアノが、海を渡っているのですね。
私自身について同業者の方とは、ほとんど会うことはありませんが、
東京に非常に興味のある技術者がいますので、今年は行ってみたいと思っています。
僕は肩書や人の意見、誰が偉い、あまり興味がありません。
逆に余計な情報入りません、迷いが命取りで、
人付き合いで自分を見失い、去って行った人を数人知っています。
料理店と一緒だと思います、この味、この雰囲気、それがお店を守るのです。
向上心が無くてはなりません、人の話も聞かなくてはなりません。
しかし、人の意見に惑わされるのが一番危険です。
肯定的に分からないながらに、肯定的にできることを行っていく。
それが今のできることで、今年はもっと肯定的になろうと思っています。
その方が進化していくでしょう。
まだまだ捨てたものではございません。
皆様の幸多き一年となりますように。
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