ピアノの構造を音色から考えてみる 5


音の芯を細くする弊害


対策としてのバランス

バランスを検証するには、

各メーカーがスタインウェイを真似るに当たり、

音の特性が顕著に出ているので、

それを参考にすればバランスの良さが見えてきます。



補足説明 アリコート

発音する弦の前後に振動する領域を持たせた共鳴装置

本当は共鳴装置だけでなく、音の長さと幅をコントロールする目的が主と思えます。

同じ音を鳴らすにも弦の長さで違ってきます。

音程をイメージするより、引っ張り具合を一定にしたうえでと考えてください。

弦を長くすれば、音程が変わってしまうので、節を作ったと説明できます。

短い弦を同じ力で鳴らせば強く鳴りますが、音は伸びません

い弦を同じ力で鳴らせば、弱く鳴りますが、音は伸びます

これも音に幅を持たせるか、上に伸ばすかの調整だと思います。

アリコート付ピアノは、音が伸びますが、力強さ、表現力はその分削がれます

アリコートの長さでも幅と伸びを調整できます



ヤマハ

アリコート 

放射状支柱 金属フレームと金具で連結

特別モデル 追加で サウンドベル

音が痩せています、しかし、音の芯が太い

制作技術が優れていますのでピアノのバランスは取れています。

特別モデル 

サウンドベルのせいか、音の芯が細くなります。

欠点も無くバランスは取れています、音色はいたって普通です。


カワイ

アリコート

放射状支柱 棚板直付け

ヤマハより暖かい音がします。

反面表現力が落ちます。

ボストン

さらに表現力が落ち、音も痩せます。

しかし、音が伸びます。


シゲルカワイ

だいぶ楽器としてのバランスが取れています。

不可の無い音色の良い楽器です。

それでもヤマハほどの作りの良さはありません。


ディアパソン

格子支柱 アリコートなし 一本貼り弦

現在のモデルは放射状支柱に変わりましたが、

格子状支柱で音の芯は太いですが、暖かい音

表現力は、一本張り弦で十分あります。

音は伸びません。

スタインウェイと真逆の発想でバランスを取っています



各メーカーが真似ていない物

ハンマーアッセンブリー取り付けの細いレール

音が極端に痩せますので、そのままでは改悪になります。

調整の精度の維持、制作過程で手間かかると思われます。

各メーカーは太いアルミレールのままです。




後乗せフレーム

そのままの各メーカーのピアノの鉄骨に重石をの乗せても変化があまりありません。

音の芯が太すぎて、鉄の音反応を遅らせてもほとんど分かりません

ハンマーアッセンブリー取り付けの細いレールと組み合わせて、

初めて効果が表れます。



効果大きいのは、バランスを考えること

例えば、ハンマーアッセンブリー取り付けの細いレール

これを最初に真似るべきで、他でバランスを取ることができます。

小型グランドは、アリコートを使い、放射状支柱もやめる

大型グランドは、アリコートを止めて、放射状支柱、後乗せ鉄骨を使う


暖かい音と芯の細い音でバランスが取れます。

ディアパソンで得られなかった音の芯の細さも手に入ります。


スタインウェイはどうバランスを取ったのか?

スタインウェイ小型は棚板直付の支柱です。

音の芯を細くしすぎないための対策と思えます。


鳴りきらない大型ピアノへの対策

スタインウェイの大型のピアノが、

支柱を金具で固定して点で支えているのか疑問ですが、

各メーカーの大型ピアノは反応が鈍く、ピアノが鳴り切りません

理由は簡単で、弾く人の体がピアノに合わせて大きくならないためです

スタインウェイの発想は、

鳴らない物を鳴り切るように努力をするのでなく、

逆の発想で、ピアニッシモを細くすることで表現力を持たせた。

痩せた分は後乗せ鉄骨で鉄と木の音をずらして音量を保たせたのではないか?

そう思えます。


ヤマハの中型、小型の機種はスタインウェイと同じ支柱の方式です。

音が冷たいヒステリックな音色になりがちです。

また、ヤマハ大型の機種もハンマーアッセンブリー取り付けの細いレールは採用していません

よって後乗せ鉄骨を試したのでしょうが、反応は期待できません

残念ながら、ヤマハ大型ピアノは、より鳴りを悪くしている可能性があります。


物を書くことに慣れていません、

うまく伝わっているか不安になります、

分かりずらいと思います、申し訳ありません


その6に続く







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