ピアノの構造を音色から考えてみる 4



音の芯を細くする

音色を良くする効果だけでなく、

ピアニッシモが容易に出せる、

ピアニッシモで音色がクリアになります。

スタインウェイの音の芯を細くするために行われていること

ハンマーの先端を尖らせる
sth2.jpg

ハンマーアッセンブリー取付レールを細くする。
frames.jpg


棚板と筬

ピアノ本体と鍵盤の土台枠も、お互いに弓反りになっているのを、押さえつけています
点で強く接点を持たせるためです。

圧着させると鳴りが深くなるので
音を太くする作用があると思っていましたが、
木の音の立ち上がりが早くなって
木と金属の音の山のタイミングがより、
ずれて音が太くなると考えています。


写真はヤマハです。

tanaita.jpg

調律師では、このくらいしか分かりませんが、

きっと製造の過程で、音の芯を細くする工夫は沢山されているはずです。


音の芯を細くする弊害

音の芯を細くすると音が痩せます

全然力強い音がしないんです。

それに対処するのが各部のバランスと、

音の芯を細く保ったまま音を太くする工夫です。

普通のピアノは音が発音してから消えるまで、一つの山です

その山で音量を出し、表現力も持たせるなら、

音の芯は太くするしかありません


よってピアニッシモで音がぼやけ、フォルテッシモで音が割れます

また、山が激しい一つのエネルギーですので、

近くでうるさく、遠くに音は飛びません


特徴的なスタインウェイの音色を考えると

音色とピアニッシモのために音の芯を細くした場合、

木の音と金属の音発声のタイミングをずらして

二つの音の山で太い音を作ります。

これは、鉄骨に重石を付けて鉄骨の振動を遅らせます

スタインウェイの七不思議、後付けフレームです。

強度に全く関係ないのに、何で後から一本フレームをネジで止めたのか?

この機構も神秘的な謎でした。

真ん中の斜めに走った短い鉄の棒です
fello2.jpg



検証

鉄骨に重石を乗せて、鉄骨の音の立ち上がりを遅くする

ハンマーのレールを細くして音の芯を細くする

この二つの作用をヤマハのスピネットピアノで試したことがあります。

音色を聴くと普通のピアノなんですが、

ヤマハのスピネットピアノ(小型アップライトピアノ)は、

音の芯が極端に太く、カンカンうるさく


い茶碗を叩くような音がします。

ヤマハの欠点、音が割れる、音が浅い

この2点は克服できたと自負しています。

スタインウェイに似ているとは全く考えていません





5に続く







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