カワイのタッチを軽くする・・・
いつものように個人の調律師の独り言です、
違うと思われることがあっても当然だと思います。
カワイのタッチが重いと、お悩みの方は多いと思います。
しかし、実はこれが
ピアノの標準に近いのではないかと考えています。
なぜなら、ピアノは西洋の人たちのために作られているので、
骨太の170センチの女性、180センチの男性からしてみれば、重いとは感じないでしょう。
唯一タッチか自然に軽くできたピアノは、スタインウェイとヤマハだけ。
いろいろ理由はあると思うのですが、一つに部品の軽量化があると思います。
グランドピアノの機構

個人的な意見ですが、
タッチはハンマーの重さを感じたい。
他の重量物は感じたくない、それが理想かもしれません。
なぜならハンマーの動きをより感じるためです。
そして
フリクションはないほうが良い。
カワイも一般のピアノもフリクションが大きいと思います。
だから骨太でゴリゴリしたタッチ・・・
ヤマハとスタインウエィはしっかり内部パーツを軽量化してある。
同じ鍵盤の押し下げる力でも初動の抵抗が違う。
それならカワイも少しでもパーツの軽量を図ってみようと思いました。
ウイペンヒールという、鍵盤から押し上げる力を受け止めるパーツを軽量化してみました。
右側がオリジナル、左側は縦面をえぐりました。


目論見どうり軽くなりました。
ハンマーの重さを余計に感じれて、
鍵盤押し下げ重量を軽くしたときの戻りの悪さも、もちろんなく、
レスポンスは鋭くなり、鍵盤重量も異常に軽くなったりもしません。
お悩みの方、ご相談ください。
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